Q6 M&Aによる中小企業の事業承継について教えて下さい。

M&Aは大企業が事業の多角化や競争力の強化の為に用いていますが、この手法は決して大企業の為にあるのではなく、中小企業にも関係があります。後継者のいない中小企業の経営者は企業の存続と相続税対策に頭を悩ませているものと思われますが、この問題を解決するのにもM&Aは最適の手法です。

東証マザーズ等の新興株式市場に株式を上場することができれば、上にあげた二つの問題はすぐに解決しますが、ほとんどの中小企業の場合、株式公開は無理だと思われます。

一番現実的な方法は、会社の株式全部を適価で他人に譲渡し、その人に会社の経営を委ねることですが、事業内容がよいか、もしくは、特別な技術を有している場合でないと、なかなか株式の譲渡による事業承継はできません。

さらに、株式を交換するということも考えられます。100パーセントの株式を有する中小企業の創業者が、上場している他社に全株式を提供するのと引き換えに、それと同価値のその会社の株式を譲り受けるという手法です。

これにより、その中小企業は上場会社の完全子会社ということになりますが、企業は存続し、従業員の雇用をも守ることが可能になります。

又、株式を譲渡した創業者は流通性のある上場会社の株式を有することになるので相続税対策にもなります。流通性のない株式を有していると税務署から思いがけず高く評価され、相続人が相続税の支払いにも困る場合があるからです。

その他にも中小企業の事業承継の方法があり、当事務所でも大切な業務として取り扱いをしていますので、お気軽にご相談下さい。

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