Q9 東証マザーズへの株式上場を予定しているのですが、売上が・・・

新興企業株式の市場である東証マザーズへの上場基準には確定的な売上高はありません。高い成長の可能性を有していると評価された事業の売上高が上場申請日の前日までに計上されていることで足りるとされています。
東証マザーズが確定額を求めないのは、ベンチャー企業等の上場を目的とした市場であるから、すでに達成された事業の成果である売上高の基準値は求めず、その企業の成長性に重点をおいているからだとされています。

但し、上場前の売上高が1億円に満たない場合(利益額がプラスである時を除く。)には、上場日に事業計画の概要を開示しなければならないことになっています。
その中で売上高に係る上場廃止基準(売上高1億円未満)に該当しない見込みであることを示す売上高、または、売上高及び利益の額の水準の推移の計画、並びにそれらの策定根拠となった前提条件を記載する必要があります。

従がいまして、1億円以上の売上高の実績のない会社は、確定受注のようなものがない限り上場は無理ですし、ましてや、いまどき売上高1億円でも高額といえず、少なくとも売上高10億円以上なければ成長企業ともいえず、株式を上場する価値もないものと思われます。

いずれにしましても売上高が少ない場合にはM&Aで会社買収をし、売上高を増やす必要があります。M&Aは株式上場基準を満たす為の有効な方法とされています。

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