Q14 独占禁止法はどのような法律か教えて下さい。

独禁法は、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」の略称であり、私たちの国の自由競争経済を支える基本法です。

自由主義経済社会においては、企業や個人による経済活動、取引活動が健全な競争原理の下で行われることが経済全体の発展に最も寄与するものであるという考え方が独禁法の基本理念です。

同業者間で相互に販売価格を決めて価格競争をしないという合意が許されるとすると、その価格は高値で安定し、消費者の利益を害することになるでしょう。

又、既存の事業者による競争事業者の不当な排除行為が合法的なものとされれば、市場に新規参入しようとする事業者はその機会を奪われ、競争がないことによって価格は高値で安定し、これも消費者の利益を害することになるでしょう。

独禁法の目的は上記のような事態が生じないように、公正かつ自由な競争を促進し、事業者の創意を発揮させ、事業活動を盛んにし、雇用及び国民実所得の水準を高め、消費者の利益を確保することにあるといわれています。

この意味で独禁法は経済憲法とも称され、大企業であれ中小企業であれ、経済活動を行う者は誰もが守らなければならないのです。

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