Q19 生前贈与の際は何に気をつければいいの?

※例
会社の後継者のために生前贈与をしたいのだが、私は静岡市内である薬品製造会社を経営しています。この会社は従業員が50人足らずの小さな会社ですが大きな利益をあげています。

私は会社の事業に貢献している次男を、私の死後、会社の後継者にしたいと考えています。ただ、現在、次男に株式等の財産を生前贈与するとなると長男との間がうまくいかなくなることが予想され、それも私にとっては避けたいことです。

どのようなことを心がけていたらよいでしょうか?
中小企業の場合、株式上場されている会社と異なり、その経営者の大半はオーナーでもある為、事業承継は、オーナーの地位の承継を意味します。この事業承継におきましては、オーナーが所有する株式、その他の事業用資産が後継者に承継されることが重要です。

さらに、あなたの次男のように会社経営に多大に貢献している場合には、それが正当に評価され、その貢献に相当する資産が後継者に取得されるよう配慮されなければ後継者のやる気は高まらないでしょう。

あなたは生前贈与等の措置は子供の間の仲を裂くことになり避けたいとのことですので、まず遺言をしておくことを勧めます。この遺言も少々費用はかかりますが、公証人が作成する遺言公正証書にしておくことが必要です。

その際、あなたの生前の意思が、死後、確実に執行されるよう遺言執行者には専門家である弁護士を指定しておく方がよろしいかと思います。

あなたが遺言するには、株式やその他の事業用資産を後継者である次男に相続させるのはよいのですが、遺留分のことも考え長男等の他の子供にも他の財産を相続させる必要があります。

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